伊那市小沢の山本晶子さん(38)が1日、大人や子どもが自由に過ごしてくつろげる居場所「伊那市 夢有民のいえ」を自宅に開所した。毎週月曜日に開き、昼食を参加者が一緒に作って食べるほか、各自が楽しめるひとときにしてもらう。登校拒否の課題解消などに取り組む全国規模のプロジェクト「トーキョーコーヒー(TKCF)」の拠点の一つ。大人が心にゆとりを持てる環境を提供し、これからの教育を考える機会づくりにつなげていく。
TKCF(『登校拒否』の文字を並び替えた言葉)は大人の居場所づくりから不登校問題の解決を図ろうと2022年に始まり、現在は全国350カ所以上に拠点が展開。不登校の対応には時代に合わせた大人の価値観の更新が必要とし、大人自身が安心できる環境に身を置いて子どもと接することが重要とする。
元小学校教諭の山本さんは22年に大阪から同市に移住。市のキャリア教育コーディネーターも務めた。不登校問題に携わった経験などから居場所づくりを計画。「夢有民のいえ」の名前には「一人一人が夢を持って活動する」という願いを込めた。県内におけるTKCFの拠点は伊那市で3カ所目という。
初日は2歳から小学生までの子ども、30~40代の母親が市内外から14人参加して、たこ焼き作りに挑戦。和気あいあいの雰囲気の中、子育てや不登校について話す場面もあった。子どもたちも調理作業を楽しんだり、庭先で遊んだりして笑顔を見せていた。
娘2人と参加した30代母親は「自分も不登校の経験があり、『ここにいて良い』という場所への思いはよく分かる」とし、集団になじみにくい子どもの居場所や親が子育ての話をできる空間として今後の展開に期待していた。
山本さんは「自然体で良い意味で気を使わない雰囲気で良かった。大人が腹の底から笑えて気を抜くことができ、子どもは自由に過ごせる空間になっていってほしい」と話していた。
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