会員の負担を減らす会則を定め、高齢者の新たな活動を確認した「長峰大人クラブ」の設立総会

「大人クラブ」誕生 茅野市長峰区、新高ク

2024/04/01 06:00
地域

 役員の成り手不足やコロナ禍もあって活動が停滞し解散を余儀なくされる高齢者クラブ(老人クラブ)がある中で、茅野市長峰区に新たな高齢者クラブ「長峰大人クラブ」が誕生した。長峰老人クラブとして発足し名称を変えながら約40年。昨年12月で「峰寿会」が解散したものの、「高齢化社会の中で先頭に立って何かやる会が必要では」との思いから有志らが設立準備委員会をつくって協議を重ね、会員の負担を減らし気軽に参加できる会則も考えた。31日、約20人が参加して設立総会を長峰公民館で開き、名称や役員、事業計画などを承認した。

 

 大人クラブの目的は、会員の健康増進や親睦、地域貢献活動を通じて、健康で明るい社会生活を営むとした。65歳以上の区民は全員会員とし、希望者は55歳から入会可。年会費は徴収せず、市や区の補助金などで運営し、行事ごとに参加費を集める。役員任期は2年で当該年の区3役が顧問を務め、80歳以上は5役に就かないことなどを会則に盛り込んだ。

 

 事業計画では、これまでも行ってきた宮川小学校児童の下校時見守り活動をはじめ、ボッチャ講習会・大会、趣味の会(将棋、囲碁、マージャンなど)、夏休みの子どもとの集い、区民祭り協賛、区敬老会協力、マレットゴルフ大会、忘年会・1円玉募金、新年会、文化祭(作品展)などを行う。

 

 会長に選出された原田光男さん(75)は「大人クラブは皆さんの協力があってこそ動く。意見をいただき、できることを実行して楽しい居場所をつくっていきたい」とあいさつ。柳澤健一区長は「区内の約650人のうち70歳以上は22%で、今後高齢者の活動は区内でも大切になってくる。元気でいて、区役員にもご指導ご鞭撻を」と期待を寄せた。

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