岡谷市の諏訪湖畔にある県男女共同参画センター「あいとぴあ」内に4月1日、県諏訪湖環境研究センターが開所する。諏訪湖を中心とした県内の湖沼や河川の水環境・生態系保全を目的に、県の複数の機関で行ってきた調査研究機能を集約。学びと情報発信の拠点としての役割を担い、湖の研究をする大学や住民グループとの連携も一層強めていく。1日の業務開始後、9日には阿部守一知事らが出席して開所式を行う。
建物を改修し、2~4階部分に研究室や検査室、分析室などを設けた。県環境保全研究所(長野市)が保有していた機器類の一部のほか、湖水に溶け込んだ魚類の環境DNAから、各区域にどのような魚種がどの程度の密度で生息しているかを把握する測定装置を新たに導入。底泥研究室では、諏訪湖の湖底部で夏場を中心に起きる貧酸素対策について研究する。
建物は4階建て(一部2階建て)で、1階の男女共同参画センターとの共用部分を含めた延べ床面積は約3300平方メートル。1階エントランスホールとホワイエには、大量繁茂が課題となる水草ヒシや貧酸素の発生メカニズムに関する解説、子どもたちが楽しみながら環境学習できる展示物を設け、水質保全・生態系などに関する啓発や学びの場とする。
県は当初2023年度の開所を目指していたが、2、3階部分の床の補強や建物の環境性能の向上が必要と判断。開所を延期して関連工事を進めてきた。屋上には約160枚の太陽光パネルを新設し、使用電力の一部を賄う。
環境研究センターは県環境部水大気環境課が所管し、約20人を配置。センター長には1日付で国立環境研究所客員研究員の髙村典子氏が就任し、県諏訪地域振興局環境課長の田邊皇子氏が転任して所長に就く。信州大学諏訪臨湖実験所(諏訪市)や公立諏訪東京理科大学(茅野市)、市町村、住民グループとの連携を強め、湖の総合計画「諏訪湖創生ビジョン」の実現に向けた事業も推進していく。
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