式典の席上、大泉田園景観保全会の原豊会長(右)から功績のあった福寿会の唐澤森人会長(左)に表彰状が授与された

大泉田園景観保全会10周年 表彰と記念式典

2024/03/31 06:00
社会

 南箕輪村大泉区で、環境保全活動などを展開する大泉田園景観保全会(原豊会長)は30日、同会の発足10周年記念と2023年度関東農政局多面的機能発揮促進事業局長表彰受賞披露式典を同区西部地区館で開いた。住民など63人が出席。各表彰や講演、活動報告などを通じて、取り組みの節目と受賞を祝い、今後の活動を展望した。

 

 同会は、地域の維持保全活動や田園環境の向上、農村文化の継承およびコミュニティーの強化を狙いに2014年に発足。構成団体は自治会や農業関係団体、景観形成グループ、学校など教育関連組織など24団体。活動に関わる取り組み面積は水田141.3ヘクタール、畑64.0ヘクタールの計205.4ヘクタール。田園景観の向上を図る水路の延長は45.2キロ、農道は18.3キロに及ぶ。活動資金として多面的機能発揮促進事業の交付金(年額)1130万円を受け、取り組みを展開している。

 

 関東農政局多面的機能発揮促進事業局長表彰は、これらの活動が認められ、同管内の東京・神奈川を除く8県で行われている約3500活動組織の中から3組織が選ばれ、この中に大泉田園景観保全会が入った。上伊那地方での受賞は同会が初めて。

 

 式典では、関東農政局の表彰伝達のほか、同保全会の活動組織の中で特に顕著な功績のあった同区の老人クラブ福寿会(唐澤森人会長)や、施設維持などに貢献した地元建設業原建設(原武光社長)などへの表彰・感謝状の贈呈、同会による受賞経過報告などを実施。前村長の唐木一直氏による記念講演も開催した。

 

 原会長は「今後、多面的機能発揮促進事業の交付金に対する理解がさらに広まり、活動が活発化してほしい」と期待をかけた。

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