家族で食べるコメの量は十分確保していたつもりが、気付けば収穫の秋まで心もとない。なぜだろうと考えてみたら、あちこちに気前よく分けていたためだった▼これまでは新米を収穫してもしばらくは前年の古米が余っていたので新米、古米を気にしなければ余裕はあった。ところが、周りから「コメを分けてほしい」というリクエストが多くなってきた。価格の高騰もある。コメを渡した際の感謝の反応も違う気がする▼いよいよ田植えの準備が始まる。肥料をまき、ゴールデンウイークを利用して代かきをし、来月中旬には家族総出で田植えを行う。見渡せば地権者の多くが作業を農業法人などに委託するようになった。担い手の高齢化も進んでいる。でも、光が見えないわけでもない▼「農業をやりたい人はいっぱいいるんです」。地元の水利組合の会合で若手の農家が話していた。過疎化が進む田舎への移住希望だけでなく、さらに農業も始めたい人が増えていると聞き、驚くとともにうれしくもなった。荒れ地と化した農地はたくさんある。信州は移住先の人気県だ。外からの視点で農業を、地域を元気にしてもらえたらと期待が膨らむ▼米作りで最も気がかりなのが天候である。人間の支配できない自然を相手にすると、先人からの農耕儀礼に込められた心情も理解できる。穏やかな天候を願いつつ「おいしい」のひと言を励みに土に親しみたい。
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