2025年3月15日付

2025/03/15 07:59
八面観

諏訪から伊那に転任して1年。30年ぶりに伊那谷で働いて一番驚いたのが道路環境の変化である。南北に走る春日街道の延伸、高遠長谷に続くナイスロード、高速道路と伊那市中心部を結ぶ小黒川スマートインターチェンジの完成、着々と工事が進む国道153号バイパス…。道路沿いには大型店や工場が進出し、新しい街並みを創り出していた▼諏訪より上伊那の道づくりが進んでいると思われた方には申し訳ないが、きょうの話題は交通マナー。伊那の幹線道路ではスピードの出しすぎ、交差道路からの飛び出しが諏訪に比べて多いように感じている▼筆者が車間距離を取って走行しているためか、交差道路からの無理な進入にたびたび出くわす。見通しの良い交差点が多いためだろう。減速せず強引に割り込んでくるドライバーもいる。道路交通法では優先道路に徐行義務はないのだが、いつでもブレーキを踏む用意をしている▼駆け出し記者のころ、左右の見通しがきかない交差点の徐行義務を知らなかった。交通安全教室を取材中、諏訪署交通課のS課長から名指しされ、あてずっぽうに「時速10キロ」と答えて大恥をかいたことがある▼筆者の無知と油断を見抜いたS課長の”真っ向唐竹割”は効果絶大で、今まで公私ともに大きな事故をしていない。便利で快適な道を使うのは人間。心と時間にゆとりをもって安全運転を心掛けたいものである。

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