諏訪市四賀、仏法紹隆寺の宝物「釈迦涅槃図」(1802年作)に使われた青色の顔料が、江戸~明治初期の限定的な期間のみ絵画に多用された人工の絵の具であることが東京藝術大大学院研究チームの調査で分かった。「花紺青」と名付く、コバルト成分を含んだガラス質の素材で、当時の仏教絵画に使用が多いが、その期間はわずか百年ほど。国内での利用実態がほとんど分かっていない中で、寺の涅槃図は「当時の使われ方や価値など全体像をつかむための重要な資料」(同チーム)となった。同寺では修復完了を待って2月15日に公開イベントを催す。
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