「ケストフエールの法則」という言葉がある。いわゆるネットスラング(俗語)である。SNS(交流サイト)の投稿が”炎上”し、削除したとする。しかし、多くの場合、文面や画像を保存している人がいて、完全に削除するのは難しい。「何か後ろめたいことがあるから消したんだ」-そんな臆測からかえって拡散を招く。「消すと増える」である▼SNSを巡るトラブルは後を絶たず、誹謗中傷やネットいじめは大きな社会問題。低年齢化も指摘される中で、オーストラリア議会では16歳未満のSNS利用を禁じる法案が可決された。同国でも子どもが暴力的なコンテンツに接したり、いじめの温床になったりすることが懸念されていたという。実効性には懐疑的な見方もあるようだが、広く問題意識を共有するだけでも大きな意味があるのではないか▼SNSの特性の一つは匿名性とされるが、匿名であっても必ず身バレする(身元が特定される)というのが専門家の見方だ。投稿を削除しても記録に残るし、拡散されれば完全に消すことはできない▼想像力を働かそう。この小さな画面は世界とつながっている。一度投稿すれば取り返しのつかない事態を招いてしまう可能性があることを▼バレなければいいということではない。これを言われたらどう思うか。相手の立場になって考えてみる。子どもには特に身に付けてほしい思いやりの心である。
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