モンシロチョウ、アゲハチョウ、ヤマトシジミ…。庭や田畑でよく目にするチョウ。花から花へと舞うように飛ぶ姿が美しい。これまで気にも留めずに過ごしていたが、最近、日増しに興味が大きくなっている▼県内に生息するチョウは全国1位の約150種。多様なチョウの生息は自然が豊かであることの象徴だろう。ミヤマシジミをはじめ絶滅危惧種に指定されているチョウも多く、各地で保護活動が行われている。主体は住民有志。熱心な姿を見ていたら、自然と興味が湧いてきた▼チョウの一種「アサギマダラ」は、長い距離を移動することで知られる。羽の模様が鮮やかな大型のチョウで、調査によると最長の移動距離は約2500キロ。春は暑さを避けるために気温の低い北へ、秋は気温の高い南に移動すると考えられている。「旅するチョウ」である▼渡りのルートになっている宮田村では10年ほど前から、アサギマダラの好む吸蜜植物「フジバカマ」を植えた「アサギマダラの里」を整備。飛来する9月上旬から約1カ月間は、神秘的なチョウを見ようと県内外から多くの写真愛好家や観光客が訪れる▼ただ、今年はいまひとつ。アサギマダラが活動する気温は18~25度とされるため、9月に入っても30度を超える日が続く影響だろう。一日の飛来数は1桁台という。今は「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉頼みか。乱舞するチョウの姿が待ち遠しい。
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