朝、起きて家を出る。向かった先の広場には、子どもたちが続々と集まってくる。眠たそうな顔をしている子もいれば、友達と元気に走り回る子も。夏休みの一こま。ラジオ体操である▼日本人にはなじみ深く、誰でも一度は経験があるはず。軽快なリズムに合わせて体を動かす。音楽を聴けば自然と手足が動く人も少なくないだろう。思い返すと、夏休み前に配布された出席カードにはんこを押してもらうことも楽しみだった。体操後に食べる朝食はいつもよりおいしく感じられた▼NPO法人全国ラジオ体操連盟によると、ラジオ体操の始まりは1928(昭和3)年。国民の健康増進を目的に考案された。まだテレビが普及していない時代。ラジオ体操の呼び名は愛称で、当時の正式名称は「国民保健体操」。最初は「いち、に、さん」の掛け声だけだった。その後、ピアノ伴奏が入ったという▼現在の「ラジオ体操第1」の始まりは1951(昭和26)年。70年以上にわたってほぼ形を変えずに親しまれている。これだけ全国に浸透している体操は他にないだろう。日本人の健康増進にも一役買った。ラジオ体操を続けている人を対象に実施した調査では、体内年齢や血管年齢が実年齢よりも若いという結果がある▼ラジオ体操のモットーは「いつでも、どこでも、だれでも」。人生100年時代。健康づくりの一つとしてこれからも親しまれるはずだ。
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