野沢菜やみそを使ったコロッケ「コロッと信州。」と、ワカサギのつくだ煮を練り込んだつくね「ワカつく」。地域内外の行事で販売する

諏訪実高地域探究3年、岡谷の企業と商品開発

2024/07/19 08:00
経済

諏訪実業高校(諏訪市)商業科地域探究コースの3年生19人が、食品自動販売機事業などを手掛けるアイ・コーポレーション(岡谷市)と共同で取り組む商品開発で、信州や諏訪を代表する食材を使った2品が完成した。ワカサギのつくだ煮を練り込んだつくね「ワカつく」、野沢菜やみそ、夏野菜を具材にしたコロッケ「コロッと信州。」で、8月に松本市で行う催しを振り出しに地域内外で販売する。

 

生徒たちは昨年度、マーケティングの授業を通して市場調査や企画背景の説明などを行い、グループごとに自販機で売る商品を考案。試作を重ね、同社が運営に携わる岡谷市のレストラン「森のダイニングCate」の本多学シェフの助言を得ながらレシピなどを改良してきた。

 

生徒たちが提案した6~7種類の中から、同社が売れそうな品として2品に絞り込んで商品化。18日、同校で完成品の試食会を開いた。「ワカつく」は2人の生徒が考案。「臭みを消す方法として、つくだ煮を細かく砕いて練り込むことを考えた」といい、試食した友人は「香ばしい。鶏のつくね、ワカサギの両方の良さが出ている」と味に太鼓判を押した。

 

「コロッと信州。」を提案した生徒2人は「信州を代表する野沢菜、みそを使いたかった」。コロッケの中にナスの肉みそ炒めを入れたことでソースをかけずそのまま楽しめ、「信州を感じられるコロッケ。食べ歩き用にもすごくいいと思う」と話した。

 

8月下旬は、商業を学ぶ高校生たちの「デパートゆにっと」が開かれる松本市の井上百貨店で販売。9月は諏訪市の湖明館通り「秋祭り」、10月は同校の「諏実タウン」でそれぞれ販売する。

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