下諏訪町の下諏訪総合文化センターで大規模改修工事が始まった。今年度は大ホールの天井脱落防止対策の工事が主で、工期は2025年3月31日まで。大ホールは使用できないが、小ホールや町公民館の各部屋は通常運営を行っている。大規模改修は2カ年をかけて実施する計画で、25年度は小ホールともみの木モールの天井脱落防止対策工事などを行う。
1989年の開館から35年が経過し、施設の各種設備の老朽化や、現行法で脱落防止対策が求められている特定天井の「つり天井」の早期改修を背景に、町では改修計画の検討を進めてきた。当初は2022、23年度に大規模改修を行う予定だったが、同センターの在り方について再検討が必要として、22年度に設置した「下諏訪総合文化センターのあり方を検討する会議」で方針をまとめた。同会議の方針に基づいて23年度に実施設計が行われ、今年度の入札で事業者が決まった。
建築主体工事は岡谷・六協特定建設工事共同企業体(岡谷市)が、電気設備工事は南新・六協特定建設工事共同企業体(茅野市)が、機械設備工事は松澤工業下諏訪営業所が請け負う。契約金はそれぞれ4億2680万円、3億690万円、4840万円で、総事業費は7億8210万円。財源は有利な起債を使い、町財政に負担を与えないようにする。
建築工事では、既存のつり天井を全面撤去し、鉄骨を入れて直接天井を貼り付け、固定型天井に更新する。客席の椅子は既存のものを全て撤去し、椅子の横幅を従来の48センチから52センチに拡充。これに伴い、客席数は700席から628席に減る。じゅうたんも張り替える。どん帳や暗幕などのロープや滑車等の部品を更新。トイレを和式から洋式に変更する。
電気設備工事では、客席椅子に付属する足元の誘導灯に対する配電作業や、天井灯のLED化、舞台照明設備・舞台音響設備の更新などを行う。機械設備工事では水回りや空調の改修工事、トイレの器具や配管などを更新する。
工事に伴い、文化センターの駐車場に作業員の作業小屋が設置され、工事期間中、駐車場の西側半分程度が利用できない。
担当する町教育こども課は「安心安全に運営できるように行う改修工事となる。ホールの利用停止などでご不便をかけるが、改修後にはまた、発表や学習の拠点として利用してほしい」と話した。
文化センターロビーで26日まで、大ホール改修工事の概要を紹介したパネル展示を行っている。ホールに設置する椅子のサンプルも展示している。
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