地域課題の解決に向けた取り組みの活動成果を報告したグローカルプログラム隊員ら

JICAグローカルプログラム隊員が活動報告

2024/07/13 06:00
社会

国際協力機構(JICA)の海外協力隊候補生の岩崎加奈さん(28)=兵庫県出身=と尾崎大地さん(25)=愛知県出身=が12日、JICAの海外派遣前実習「グローカルプログラム」の一環で、駒ケ根市で地域課題の解決に取り組んできた活動の成果を市内で報告した。「商店街活性化」「多文化共生」のそれぞれの視点から、市民との関わりの中で作成した防災マップを提示、駒ケ根での経験を赴任国で生かすことを誓った。

 

同プログラムは、地域の課題を見つけ解決につなげる手法を現場で学ぶことで、派遣先の発展途上国での活動に生かしてもらう狙い。2人は5月から駒ケ根市に滞在、岩崎さんは商店街での防災の取り組み、尾崎さんは多文化共生をテーマに活動してきた。

 

岩崎さんは、防災意識が高まるようにと、JR駒ケ根駅前商店街の防災マップを作成。指定避難所や自動体外式除細動器(AED)などを地図に落とし込んだ。商店主らさまざまな人の協力で完成できたとし、「相手に自己開示し、目標に向かって一緒に考えていく関係づくりの大切さを学べた」と述べた。

 

尾崎さんは、多文化共生社会実現に向けて、外国籍住民を雇用する企業と住民支援団体、市とが意見交換する場を設定できたことを成果に挙げた。地図アプリケーションを使用し、外国語に対応した避難所マップを作成したことも報告。「地域の皆さんが自ら動き、さらに良くしようと考えていく過程を一緒に楽しめた」と総括した。

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