諏訪6市町村と伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村を管轄する県諏訪児童相談所(諏訪市)が2023年度に対応した児童虐待件数は465件で、前年に比べ82件増加したことが分かった。心理的虐待が全体の6割と依然高率を占めるが、身体的虐待、ネグレクト(保護の怠慢・拒否)も増加。同相談所は新型コロナの行動制限が解け、隠れていた被害が顕在化した可能性もあると分析している。
主な虐待者は実父が222件、実母が206件、養父母などが37件。被虐待児は小学生が155件と最多で、3歳~学齢前が106件、0~3歳未満が89件、中学生が65件だった。高校生は過去5年で最多の50件となり、「長期にわたり虐待を受け続け、深刻な事例も見られる」という。
内容別では身体的虐待105件、性的10件、心理的285件、ネグレクト65件で、いずれも前年より増加。心理的虐待は、両親間の暴言・暴力が子の目の前で行われ、心を傷ける「面前DV(ドメスティックバイオレンス)」が件数を押し上げる主要因になっている。
経路別では、DVにも対応する警察からが184件と多く、虐待を含む児童相談の一次的な窓口となっている市町村が140件。他は家族・親族48件、近隣・知人28件、学校13件などで、児童本人からは7件だった。
児童虐待の通告義務は全国民に課せられ、確証がなくても「疑われる場合」は通告しなければならないと規定される。通告や相談は匿名でも可能で、虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」もある。同相談所は「気付いた方の発信がなければ、相談所も市町村も動けない現状がある」と説明。「迷いが生じるかもしれないが、心配な事例を見聞きした場合には相談所や市町村に一報を入れてほしい」と求めている。
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