諏訪市大手の並木通りに、今年も通りの夏の夜を彩る高さ3.2メートル、直径1.8メートルの「大ちょうちん」がお目見えした。今年4月に新たに発足した「かみすわ大提灯保存会」が6張り製作。7日に通り沿いのケヤキの木に取り付けられ、道行く人に夏の訪れを告げている。
大ちょうちんは、諏訪よいてこや諏訪湖の花火の時期に合わせ、毎年飾られる諏訪の夏の風物詩。1955年前後から始まり、2016年に大手二丁目商工業連合会が解散した後は、地元有志の「並木通り大提灯保存会」が事業を継続した。しかし、会員の高齢化などの理由で解散し、昨年から30、40代の地元有志らが引き継ぎ、そのメンバーらが新団体を立ち上げた。
取り付け作業には約20人が参加。手順を確かめながら、雨よけのビニールで大ちょうちんを覆った後、ケヤキに固定した丸太につるした。大ちょうちんには「ようこそ諏訪へ」の文字が入れられ、その裏には協賛企業や団体名、諏訪清陵高校と諏訪二葉高校の書道部の生徒が書き入れた文字や絵などが入っている。
藤森優代表(49)は「大手だけでなく周辺地区の人も並木のちょうちんを盛り上げようと参加しくれたのがうれしい」といい、「前保存会の先輩にも教えてもらいながら、みんなでノウハウを身に付け、これから続けていきたい」と話した。
大ちょうちんは午後6時から午前0時まで点灯。9月上旬まで飾る予定。
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