新しいデザインの紙幣発行を受け、諏訪地方でも金融機関の窓口にはいち早く新紙幣を手にしようと、多くの人が訪れた。諏訪信用金庫本店（岡谷市）では、午後１時から新紙幣交換に応じ、窓口業務終了の午後３時までに約40人が交換に訪れた。

岡谷市郷田の河西一彦さん（66）は旧紙幣５万円を新紙幣の１万円札２枚、５千円札４枚、千円札10枚に交換。渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎が描かれた新紙幣に「漢数字よりもアラビア数字が大きくなり、古いお札になじんだ私たちには違和感もある。偽造防止加工のホログラムが斬新。家族たちに見せ、しばらくは手元に置いておきたい」と話した。

諏訪信金では午前９時30分ごろに日銀松本支店から新紙幣が納入され、諏訪地方の21支店に分配した。新紙幣がＡＴＭに対応していないため、しばらくは窓口で交換に応じるという。