日本ジビエ振興協会(本部・茅野市北山、藤木徳彦代表理事)は、野生鳥獣の食用肉としての品質保持につながる一次処理対応移動式解体処理車(ジビエカー)の普及を進めている。捕獲場所の近くまで移動できるため、肉の品質劣化を防ぐ一次処理を解体施設に持ち込む前に迅速に行えるのが利点。20日には東京都内でジビエカーの見学会を開いた。
ジビエカーには、はく皮、内臓摘出、肉が骨に付いた状態の枝肉にしてする一次処理を衛生環境が保たれた状態で行い、冷却する設備を搭載している。1度に3匹を冷蔵した状態で運搬できる。捕獲した野生鳥獣の肉本来の味を保つためには、いち早く解体処理施設に運び込んで内臓摘出などの処理をすることが求められるが、ジビエカーを活用すれば、施設に運搬する前に肉の品質を保つための処理が行える。
20日は自民党本部で昨年度新たに開発した最新版(2号車)を披露。2018年度に発表した初代と比べ、必要な機能を絞り込み、価格を抑えた。解体施設から離れた捕獲に近い場所に派遣し、個体を持ち込む一次処理の拠点としての活用や、施設を出発し、複数の捕獲場所を巡って回収、処理する利用方法を提案している。昨年度は富士見町や山梨、石川、熊本の各県内の市や村で新型車両の実証実験を実施した。近く結果をまとめる方針。車両価格は新車で1400万~1500万円、中古車で1000万~1200万円。
20日の見学会には党の国会議員約50人を含む約150人が集まり、協会側の説明に耳を傾けていた。藤木代表理事は「ジビエは山の恵みを大切にしようという段階から、外食産業に向けて戦略的に販売していこうという段階にステージが変わろうとしている。ジビエカーがあれば、これまで捨てられている野生鳥獣の命を地方の仕事にすることがかなえられるのではないかと思っている」と語った。
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