蓼科高原バラクライングリッシュガーデン(山田裕人代表)で6日、英国園芸の祭典「第33回バラクラフラワーショー」が開幕する。5日には茅野市北山の同園でセレモニーを開き、関係者など約80人が出席。山田代表やケイ山田オーナー、同市の今井敦市長らがテープカットを行った。23日まで。
山田代表によると、今回のテーマは「ガーデンサイエンス」。英国での見聞から「人類のための庭づくり」の思想に強い感銘を受けたといい、庭園を楽しみながら心と体の健康を促進する「ウェルビーイング」など「趣味の園芸から一歩踏み込んだ」内容を目指す。
今年もフラワーショー恒例の寄せ植えの芸術展とショーガーデンを実施。ほかにも、バグパイプ演奏、ピアノコンサート、クラフトマーケット&ワークショップ、グランドガーデンセミナーなど多彩な催しを展開する。
英国大使館のマリールイーズ・テーラー参事官は来賓あいさつで、「(バラクラは)私たちにとっても特別な思いを持つ庭だ。これからも良い関係を築いていきたい」と述べた。
植栽デザインなどを手掛けるとらじん=埼玉県=の石川ゆりか代表(42)は、棚田や柵に着想を得て、伐採枝やクルミなどの自然の材料で制作した「棚田テラスのひととき」をショーガーデンに出品し、最高賞の国土交通大臣賞を受賞。「ケイ先生の携わる特別な場所で、くつろげる庭づくりができてうれしい。賞もいただき光栄なことだ」と笑顔で話していた。
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