木の板に木目を生かして表現した展示作品と作者の高橋本榮さん

高橋さん木彫工芸作品展 ガラスの里の美術館

2024/06/03 06:00
文化

諏訪市豊田のSUWAガラスの里の美術館に常設され、県内の現代工芸作家の作品を展示しているコーナーで、木彫工芸家高橋本榮さん(70)=北安曇郡白馬村=の作品展が開かれている。木の板に曲線や直線、幾何学模様などを彫り、木目を際立たせた5点が並ぶ。9月末まで。

 

高橋さんは日展会友、現代工芸美術家協会本会員。自然からモチーフを得て、森林の中で湧き上がったイメージを膨らませ、作品をデザインしているという。

 

展示作品はケヤキやニレを素材に、一枚板や2~3枚を貼り合わせた板を使用。木目を生かしながら、長い年月をかけて育ったその木の物語性などを表現した。高橋さんは「林の中を歩いて感じたものや、木や、崖から飛び出している木の根から受けるイメージに、自然への憧れといった自分の気持ちを織り交ぜて作品にしている」と話している。

 

コーナーは同協会長野会の会員の作品を入れ替えながら紹介している。会期中の開館時間は午前10時~午後6時。休館日は火、水曜(7月第4、5週と8月は無休)。入館料は一般660円、中学生以下無料。

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