日本映画界の巨匠、小津安二郎監督(1903~63年)が晩年に仕事場とした、茅野市を舞台に繰り広げる映画の祭典「第27回小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」の第1回組織・実行合同委員会は31日夜、市役所で開いた。約30人が出席し、企画案などを承認した。今年は市の行財政改革に伴う予算の縮小などを受け、開催期間と企画内容の見直しを実施。会期を前年より2日短い9月23~29日の7日間とした。チケット売り上げやスポンサー支援の獲得に注力しながら「少しライトな映画祭」への転換を図りたい考えだ。
今回の映画祭は、小津監督作品に数多く出演する俳優、笠智衆さん(04~93年)の生誕120年を記念し、彼の初主演作品「父ありき」を上映の軸に据える。「小津の愛した蓼科から贈る名作の数々 みんな映画を楽しもう」をテーマに映画上映や舞台トーク、コンクールなどの催しを展開する。
映画上映は▽茅野市民館(塚原)▽新星劇場(仲町)▽ライブハウス・ピアノマン(ちの)-で実施。過去に実施した短編映画コンクールの受賞作品も上映して「再評価」を促す。上映予定のリストには、諏訪地域で撮影された「怪物」「ゴジラ―1・0」「悪は存在しない」を皮切りに、「52ヘルツのくじらたち」「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」など個性豊かな作品が並ぶ。
23回目となる短編映画コンクールは4月1日~5月20日に作品を募集し、144作品がエントリーした。8月の最終審査でグランプリなどの各賞を決定する。
今年も映画祭に先立ち、「プレイベント」を8月24日に蓼科湖畔で開催予定。屋外映画上映会「星空シアター」を目玉に、上映前はキッチンカーや特設ショップなどが出店する「たてしな小津マルシェ」やステージパフォーマンスなどのイベントを展開する。
組織委員長の今井敦市長は「映画祭の在り方について見直し、工夫する中で盛り上げていければ」と述べた。山本活夫実行委員長は「今後の映画祭のためにも今が非常に重要な局面だ」と指摘し、協力を呼び掛けた。
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