県諏訪建設事務所は30日、梅雨の出水期に備えた排水ポンプ車の操作研修会を諏訪市豊田の武井田川河口付近で行った。県や諏訪地域の4市町、県建設業協会諏訪支部から計38人が参加。排水能力や操作手順などを確認して緊急時に備えた。
同事務所にはポンプ車2台が配備されており、市町村からの要請を受けて出動する。近年では2021年8月の豪雨災害時に、武井田川水門の閉鎖とポンプ車による排水を実施。昨年度は6月に、道路冠水のため諏訪赤十字病院(諏訪市)付近でポンプ車を稼働させたという。
研修会では湖水の逆流を防ぐ想定で、初めに水門のゲートを閉鎖。参加者はホースをつないで上流側に投げ入れると、ポンプで吸い上げて湖側に勢い良く送水した。今回使用したポンプ車は、1分間に最大30トンの水を排出する能力を持つ。
同事務所維持管理課の中林俊尋課長(52)は「今年も諏訪湖への流入量が大幅に増える降雨が発生している。梅雨や台風のシーズンに備えてスムーズな排水処置を図り、地域の安全安心に努めていきたい」と話していた。
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