原田泰治さんの作品の前で合唱を披露するコールフェミニーレ

原田さんの作品前に響く歌声 茅野の女声合唱団

2024/05/31 06:00
文化

諏訪市渋崎の原田泰治美術館は、同館で開いている企画展「原田泰治が描く 美しい日本の童謡・唱歌展」に合わせ、館内で地域の合唱グループに歌ってもらう関連イベントを行っている。第1回が30日にあり、茅野市を拠点に活動する女声合唱団「コールフェミニーレ」が出演。企画展に並ぶ諏訪市出身の画家原田さんの作品の前で歌声を響かせた。

 

企画展は、米菓メーカー大手の亀田製菓(新潟市)が1997年、設立40周年記念事業で「21世紀に残したい童謡・唱歌」100曲を全国から募集し、1曲1曲のイメージに合った原田さんの作品を組み合わせて出版した画集の全掲載作品100点を紹介している。イベントは原田さんの作品に囲まれた空間で童謡、唱歌を楽しんでもらおうと企画した。

 

コールフェミニーレはメンバーの高齢化やコロナ禍もあって発表の機会が少なくなっているといい、イベントを知って申し込んだ。メンバー14人が県内出身の作曲家草川信の曲を歌い、展示曲の「揺籃のうた」「汽車ポッポ」「どこかで春が」「夕焼小焼」など6曲を伸びやかに歌い上げた。指導者、指揮者の原房子さん=茅野市仲町=は「絵の雰囲気を感じながら、みんなで歌えて良かった」と話し、会長の梅垣治美さん=同市豊平=は「気持ちよく歌うことができた」と笑顔だった。

 

同館は諏訪地方の合唱団やサークルなどの出演団体を募集している。9月29日までの企画展の会期中、展示曲を中心に5~6曲を目安に会場で披露する。問い合わせは同館(電話0266・54・1881)へ。

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