県カルチャーセンター(長野市)の講座「信濃路を歩いた作家たち」を受講する約30人が29日、駒ケ根市などを訪れ、伊那谷を漂泊した俳人・井上井月(1822~87年)ゆかりの碑などを見学した。井上井月顕彰会理事の宮澤宏治さん(62)=同市中央=が案内役を務め、井月の句碑や墓のほか、井月を世に知らしめた下島空谷(本名・勲)が建てた墓碑を巡った。
講座では文学研究家の堀井正子さんを講師に、県内に関わる作家の作品に親しんでいる。その中で芥川龍之介を取り上げ、親交があった芥川の働き掛けで井月の句集を1921年に私家版で出版した旧中沢村(現駒ケ根市中沢)出身の空谷などに関しても見識を深め、関連の碑などを見ようと現地を訪れた。
この日は、若くして亡くなった娘のために空谷が、芥川らに寄せてもらった悼亡句を彫って中沢原に建てた墓碑を見学。空谷の生家を継ぐおいの下島大輔さん(86)宅も訪れて関連の遺作を鑑賞し、宮澤さんが営む割烹食堂「水車」では井月真筆の掛け軸や短冊などを見た。
解説した宮澤さんは「井月のことをよく知っておられるが実際にその土地を訪れることで関心をさらに深めてもらえれば」と期待。堀井さんは「現地の空気に触れて井月がこんな所を歩いていたんだなと実感できる訪問となった」と話していた。
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