諏訪法人会は28日、通常総会に合わせた記念講演会を諏訪市のホテル紅やで開いた。戦場カメラマンの渡部陽一さんが「世界からのメッセージ~平和と命の大切さ~」と題して講話。紛争地域に暮らす人々を撮影した写真を自らの経験を踏まえて紹介し、平和の尊さを訴えた。
渡部さんは1972年、静岡県富士市生まれ。学生時代から世界の紛争地域を専門に取材を続け、戦場の悲劇やその極限の状況に立たされる家族の絆を見据えてきた。
戦場カメラマンを志したのは、学生時代の授業でアフリカのジャングルに暮らすムブティ族に興味を持ったのがきっかけ。「直接会って話をしてみたい」と思い立ち、足を運んだ現地でルワンダ内戦の実情を知った。武器を手に傷つき、助けを求める子どもたちを目にして「好きなカメラや写真を使えば子どもたちの声をたくさんの人に伝えることができる」と考え、以来31年間にわたって世界の紛争地を渡り歩いてきたという。
ゆっくりとかみしめるような口調で「戦争の犠牲者はいつも子どもたち」と訴える渡部さん。今なお戦闘が続くパレスチナ問題の背景についても説明し、今後も「記録に残して少しでも多くの人に気づいてもらえるように写真を撮っていく」と決意を語った。
定期総会に合わせて開いている一般公開の講演会。会員や来賓、一般参加者ら約350人が聴講した。
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