「共家事(ともかじ)」を広めようと、イベントやコンテストの計画について話し合う委員たち=5月中旬

「共家事」広めよう 箕輪の女性活躍井戸端会議

2024/05/29 06:00
社会

箕輪町内で、夫婦や家族で家事を分担し合って楽しむ生活スタイル「共家事(ともかじ)」を広める活動が行われている。昨年度から町女性活躍井戸端会議(事務局・同町)が取り組み、今年は子ども向けの料理や洗濯の体験イベント、SNS(交流サイト)に料理や掃除の簡単なテクニックを投稿してもらうコンテストを計画。女性に偏りやすい家事の負担を平等に分担する気運を醸成していく。

 

町内の男女12人でつくる同会議は、町男女共同参画計画に基づいてさまざまな取り組みを実践。2017年の発足以来、育児に積極的な男性「イクメン」を推進したり、女性活躍に対する意識調査を行ったりしてきたが、多様性の時代に合わせて共家事に着目。共家事は、共働き率が全国1位の福井県や栃木県などでも推進しているという。

 

今月中旬に町役場で開いた今年度初会合では、委員ら20人が2班に分かれてイベントとコンテストの内容を検討した。イベントは8月10日に小学5年生から高校3年生を対象に洗濯やアイロンの実用的な豆知識、簡単な料理を学べる機会をつくりたい考え。

 

コンテストは10~11月に実施する方針で、家族で家事をする写真や動画、簡単なレシピや掃除のテクニックなどを写真共有サイト「インスタグラム」に投稿してもらう。このほか、出席者からは勤労感謝の日(11月23日)近くに町独自で「共家事の日」を制定する案も挙がっていた。

 

会議のリーダーを務める個人事業主の柴茜さん(41)=同町=は「子どもが家族の一員として楽しみながら家事をすることで将来の子ども自身の力になったり、親や祖父母ら幅広い世代に伝わったりして町の空気感を変えていけたら」と期待していた。

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