直接触れようものなら強烈な臭いを発するカメムシ。手に付いた臭いは洗っても洗ってもなかなか消えない。果樹や米などの農作物にも被害を及ぼすこともある厄介なカメムシが今年、全国的に大発生の恐れがあるという▼3月の愛媛県を皮切りに、今年は5月時点ですでに過去10年で最も多い30都府県に発生注意報が発表されている。県内でも果樹カメムシ類が大量発生する恐れがあるとして南信地域に地区注意報が出されている▼通常カメムシは冬の寒さで死ぬことが多く、生き延びて冬を越したカメムシが6月ごろに産卵して7月ごろに世代交代し、その一生を終える。しかし今年は暖冬の影響で生き延びたカメムシが多く、早い時期からの大量発生につながっているようだ▼カメムシの中でも果樹などに取り付いて果汁を吸う果樹カメムシ類は農家の天敵。一度取り付かれるとあの強烈な臭いでえさの場所を仲間に伝え、あっという間に大量のカメムシがたかり、作物は食い荒らされる。長野県の特産品の一つリンゴの農家にとっても実に厄介な相手だ▼農家の高齢化などで年々収量が減少している上、昨年は凍霜害や猛暑の影響で過去最低の収穫量だったというリンゴ。今年は5月の低温による被害も懸念され、カメムシ大量発生は農家の大打撃になるだろう。個人的にリンゴは好きな果物の一つで、厳しい農家の追い打ちとならないことを願うのみだ。
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