駒ケ根市赤穂の国際協力機構(JICA)駒ケ根青年海外協力隊訓練所は24日、1979年の開設から45周年を迎えた。同所で行った会見で木村卓三郎所長(55)は「この45年間に駒ケ根から2万2000人の協力隊員を派遣することができた。これも『駒ケ根協力隊を育てる会』をはじめとする地域の皆さんの支援と協力のおかげ」と感謝するとともに、「時代や社会情勢に合わせた訓練プログラムを組んで、国際社会はもちろん国や地域の成長や振興にも貢献できる多様な人材を育成したい」と意欲を見せた。
同訓練所は、東京広尾に続くJICA2カ所目の訓練施設として新設。当時の訓練生は広尾で30日間の基礎訓練を受けた後、駒ケ根で70日間にわたる語学などの現地適応訓練を受けた。初年度(1979年度)第1次隊の派遣国・人数は17カ国・97人。年齢は20~35歳で男性が8割を占めた。
現在、同訓練所で派遣前訓練を受けているのは2024年度第1次隊の165人(派遣国36カ国)。語学をはじめ異文化理解、安全管理などの派遣前訓練を受け、6月26日に修了式を迎える。開設当初に比べ、年齢層は20代から70代までと幅が広がり、女性は6割に達している。
駒ケ根市では支援組織「駒ケ根協力隊を育てる会」の発足(1983年)をきっかけに、ネパール・ポカラ市との交流などさまざまな国際交流事業が官民問わず行われてきた。”訓練所のあるまち”として45年、国際交流・国際協力の意識はしっかり市民の間にも浸透している。
木村所長は「地域ではさまざまな業種で人材不足が叫ばれているが、国際協力の最前線で海外任務に当たった隊員たちは企業にとっても得難い人材であるはず。今後は市や育てる会、商工会議所、青年会議所などと連携しながら企業と隊員とを結ぶマッチングサポートもおこなっていきたい」と話している。
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