26日に一般公開する松尾隆康さんの仏画「阿弥陀如来聖衆来迎図」=小泉寺

諏訪神仏PJ26日 小泉寺で松尾さんの仏画公開

2024/05/24 06:00
文化

諏訪市中金子の小泉山(こいずみさん)小泉寺(しょうせんじ)(深澤敬生住職)は26日午前9時~午後3時、仏画師でNHK学園全国写仏講座講師を務める松尾隆康さん=下伊那郡高森町=の仏画展を開き、一般に公開する。併せて同寺所蔵の軸装「地獄曼荼羅」なども展示。松尾さん、深澤住職が作品を解説し鑑賞者からの質問に答え、密教美術に親しんでもらう。

 

同寺は寛弘7(1010)年、茅野市玉川神之原に建立、天正11(1583)年に諏訪市に移った。下諏訪神宮寺の山門を買い受け再建、上社如法院から徳川家位牌(いはい)を伝えている。

 

松尾さんは幼少期から父・榮の指導を受けて絵画を学び、2008年父の逝去により2代目を継承。現在、仏画・宗教絵画をはじめ縁起の制作に従事、仏画指導などを行っている。作品は全国各地の寺院などに納め、12年には伊勢神宮へ式年遷宮の記念に2点を献上した。

 

仏画展は、江戸時代まで諏訪神社(現・諏訪大社)とともにあった神宮寺由来の仏像などを一斉公開する「諏訪神仏プロジェクト」の一環。松尾さんの作品、大掛け軸「阿弥陀聖衆来迎図」をはじめ、同寺では初披露の仏画を展示。加えて寺宝の掛け軸「憤怒形馬頭観音図」なども公開する。

 

深澤住職は「諏訪地方で松尾さんの仏画展は初めてと思う。お寺で密教美術に親しんでもらう機会にしてほしい」と話し、檀信徒に限らず誰でも来場を歓迎している。問い合わせは同寺(電話0266・52・7750)へ。

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