茅野市と立科町にまたがる白樺湖の行政、観光事業者、土地所有者などでつくる白樺湖活性化協議会は22日、総会を同湖畔の白樺リゾート池の平ホテルで開いた。湖周辺の景観形成、維持に向けた調査研究をする景観整備検討委員会の立ち上げなど今年度の事業計画を決めた。同委員会では、かつて柏原財産区が毎年春に行い、2019年に廃止を決めた湖北側から車山高原にかけての草原の「火入れ」再開について可能性を研究する。
火入れは枯れ草を燃やし、芽吹きをよくする作業で、かやぶき屋根に使うカヤや農耕馬の餌にする草を収穫するため行われてきた歴史がある。建築や農業の機械化などで生活習慣が変わってからも観光地を彩る草原の景観を守るために行われてきたが、住民の高齢化に伴う担い手不足や予期せぬ延焼のリスクなどを考慮して廃止された。
火入れ後の草原は白樺湖から望む良好な景観を形成し、観光にも資する。事業計画で立ち上げるとされた景観整備検討委員会では、特定の団体への過度な負担にならない形での火入れ再開について可能性を研究する。
事業計画ではこのほか、湖畔に整備されたジョギングロードの有効活用や廃屋、湖の水質などについての研究、検討を行う。誘客宣伝対策では、SNSを活用した情報発信、映画などの撮影誘致と地元との調整を行うフィルムコミッション事業の継続、陸上競技の長距離選手やチームの合宿誘致に取り組む。
総会には約30人が参加して慎重に審議した。
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