茅野市は同市郊外の白樺湖畔にある白樺湖観光センター周辺エリアの整備計画案をまとめ、22日に同湖畔の白樺リゾート池の平ホテルで開かれた白樺湖活性化協議会で報告し、承認された。現在の同センターから半径約250メートルを対象エリアとし、今年から2033年までの10年間で整備完了を目指す。観光案内所や飲食店が入る拠点施設の整備場所は国道152号の山側配置案と湖側案の2案を併記しており、今後協議して決める。
同計画は、蓼科湖、白樺湖、女神湖をつなぐ一体的なエリアを整備し、統一したブランディングの下で情報発信していく「レイクリゾート構想」や白樺湖全体の将来ビジョンに位置付ける予定で策定した。
同センター周辺のエリア内では、一部で解体した老朽化ホテル跡地などに公園や歩道、多目的広場が整備されている。一方で国道の山側には建物解体後、更地となったままの土地もある。計画の基盤となる同エリアの道路整備では、県が実施する国道152号の改良工事とともに、長和町方面(国道)と女神湖方面(県道40号)に分かれる交差点に車山方面に向かう市道が新設される。
整備計画によると、国道の山側は「山側・眺望ゾーン」とし、駐車場を整備して白樺湖や蓼科山の景観を楽しめる場所にする。観光拠点施設は山側・眺望ゾーンに置く案と国道の湖側の「交流・広場ゾーン」に置く案がある。「交流・広場ゾーン」のさらに湖側を「湖畔・アクティビティゾーン」とし、ボートやSUP(立ち乗りパドルボート)などの湖上レジャーや親水性を高める施設や機能を設けるとした。
計画に基づく事業を進め、来訪者、居住者、別荘住民が心地よいひとときを味わえる場の創出を目指すのが目標で 1、自然環境や景観の魅力、地域の物語の活用 2、安全かつ円滑な移動手段の構築 3、湖周の事業者との連携による価値づくり―を整備方針とした。土地所有者の柏原財産区、行政機関、関係する民間事業者が協力し、ハード、ソフトの両面から事業展開を図っていく。
計画案は昨年7月から今年3月までの間に計4回にわたって関係者が協議し、まとめた。
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