下諏訪町の観光名所で、町文化財の「万治の石仏」の周囲にある田んぼで22日、田植え作業があった。下諏訪観光協会が毎年行っている。観光客らに四季折々の田んぼの風景の中で野仏の風情を楽しんでもらおうと、20年以上続けている。協会関係者や町職員ら7人が参加し、和気あいあいと田植え作業に汗を流した。
田んぼの広さは約200平方メートル。稲の品種は「つきあかり」で、収穫後は諏訪大社下社の新嘗祭に奉納するほかイベントなどで配布する。田植えに先立ち1日には代かきを行った。今後は10月後半に収穫、はぜ掛けを経て脱穀を予定している。栽培管理は協会から委託を受けた農業、友野久良夫さん=同町東山田=が担う。
同協会担当者は「350年前からここに鎮座している野仏。田んぼのにある石仏の風情を感じてもらえたら」と話した。
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