諏訪市こども家庭センターすわ あゆみステーションは6月21日、発達支援学習会を市役所5階大会議室で開く。同ステーション心理担当支援員の青田実果さんが「子どものネット依存・ゲーム依存の理解と対応」と題して講演。ネットやゲームに夢中になることで脳の発達に及ぼす影響や依存のメカニズムを解説し、早期発見・早期対応するためのヒントを紹介する。
子どもの保護者や地域の学校支援者、学校関係者らを対象に毎年開く学習会。今回、今年度の講師を依頼された青田さんが、社会問題となっている子どものネット・ゲーム依存をテーマに選んだ。青田さんのもとにも「家でゲームばかりやってる」「やめるように言うと怒り出す」「会話が減った」など保護者からの相談が寄せられ、その数は年々増加しているという。
青田さんによると、脳の神経細胞が増えていく子どもの頃は五官を使った実体験を通じて脳を発達させていく。しかし、ゲームやスマートフォンは自分から求めなくても画面から受動的に情報が得られ、さらに気持ちよさや幸福感を得る要因となる神経伝達物質のドーパミンが出るという。
その結果、本来は頑張ってできた時に出るドーパミンがゲームなどをやっていても分泌されるため、「画面を見ていれば幸せになれるのに、何で頑張らなきゃいけないの」という感覚に陥るという。
「もともと子どもは理性より本能が強く、まだ感情のコントロールができない。やりたいと思えばどこまでもやってしまうので、依存になりやすい」と指摘。また、依存が引きこもりにもつながることもあると警鐘を鳴らす。
社会問題となっている一方で、今は幼少期からネットやゲームに触れる機会も多い。「スマホがご機嫌をとってくれるので、幼少期から家事の最中や外食時に与えてしまうことも少なくない」といい、「現代はデジタル機器無しで生活することはできないが、脳にどう影響するか知ると対応も違うと思う。ぜひ子どものために学んでほしい」と呼び掛けている。
時間は午前10時~正午。先着60人。参加希望者は電話か、二次元コードの電子申請フォームで申し込む。問い合わせ、申し込みは同ステーション(電話0266・75・1176)へ。
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