諏訪市のデイサービスセンター「西山の里」と福祉作業所の「さざ波の家」は、デイサービスを利用している高齢者に障がいがある人たちが作業所の仕事を教える共同の取り組みを始めた。21日は、さざ波の家利用者が西山の里を訪れ、「小さなデイ穂の花」を利用する高齢者4人を指導。車の「ブーツ」という部品の梱包(こんぽう)作業と、シャープペンシルの組み立て工程でピンセットを使い芯を入れる作業などを教えた。
西山の里は、高齢者に働く機会を提供することで社会の循環に参加し、必要とされる喜びを感じてほしいと期待。さざ波の家は、障がいのある人たちが教える喜びを感じ、いずれは福祉施設などで働いてほしいとの願いを込めて共同の取り組みを進める。
参加した高齢者は「シャープペンシルの芯は2本ずつ」と手順を教わりながら作業。利用者から「上手だね」とほめられると、「楽しい」「いろいろな仕事があるね、感謝しなきゃ」と笑顔で話した。さざ波の家の利用者は「丁寧に作ってくれて助かりました。またお願いします」と感謝した。
西山の里の北沢将広所長(53)は「高齢者たちにサービスの受け手だけでなく、支え手として役に立っていると感じてもらう新たなサービス」と説明。さざ波の家の近藤実所長(66)は「高齢者との接し方を感じてもらい、将来的には社会に出て働けるようになってほしい。いろいろな人が共存する社会なので、できることを増やしてできないことを補っていきたい」と期待している。
高齢者たちは、作業の報酬として「ありがとう」と書かれたボックスティッシュなどを受け取った。
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