先日、北海道のヒグマを研究する早稲田宏一さんと、北海道新聞初代「ヒグマ担当」の内山岳志記者による講演を聞いた。全道のヒグマ生息数の推計は、1990年度の5200頭が2020年度には1万1700頭に増えた。近年は人口197万人が暮らす札幌市でも目撃情報が増え、21年6月には市の中心部で男女4人が熊に襲われ、けがをする事故も起きた▼ヒグマは30年以上前、道の政策だった「春グマ駆除」により頭数が落ち込み、絶滅の恐れがあるとして保護された経過がある。以前の駆除では生息状況を把握せず、ほぼ無制限に捕獲したことが必要以上に個体数を減らした要因だったという▼長野県でもツキノワグマによる被害が多い。県内の昨年度の熊目撃件数は1406件。人身被害は11件で1人が亡くなった。国は今春、熊を人への影響を抑える対策ができる指定管理鳥獣に加えた。国が調査や捕獲の費用を出す▼札幌は例外だが、内山さんは「熊問題は、地域の過疎化に比例する」とも指摘した。人が減り、自然界の力が人の生活に影響を与える。猟師の数が減り、不足する捕獲の担い手を養成する必要がある▼印象に残ったのは、火災に消防署があるように「野生動物対応にも行政主導の専門機関が必要」という早稲田さんの提言。普段は個体数調査や啓発を行い、万一の際は捕獲を担う。熊と人の共存に向けた検討課題ではないか。
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