下諏訪町農業技術者連絡協議会(農技連)は、トウガラシの製造・販売業「八幡屋礒五郎」(長野市)と契約を交わし、今年度から町内で新たにトウガラシの栽培に取り組む。17日は町内赤砂の畑で苗の栽培方法の講習や苗の引き渡しがあり、関係者約20人が参加。初年度は14の農家・団体が同社が提供する品種「信八」を栽培し、秋の収穫・乾燥を経て来年1~3月の納品を目指す。
同町の中山間地域の農地では、シカの食害に悩まれてきた。農家の高齢化もあり、軽量で鳥獣被害に遭いにくい新たな品目を模索していたところ、同社が県産トウガラシの契約農家を探していることが分かり、町農技連から連携を打診した。今年1月には同社社員を招き、町内農家向けの説明会を開き、鳥獣被害に遭いにくい点や納品が農繁期と重ならないなどの利点を伝えていた。
この日は、同社の牟礼工場(上水内郡飯綱町)から農業担当の禰津良輔さん(33)が同町に来訪。セルに並んだ3センチほどの苗を見せながら、「苗に土をあまりかぶせ過ぎないように」などと栽培のポイントを伝えた。「連作障害には気を付けて」「シカはトウガラシの実は食べないが、新芽のときは気を付けて」などと注意点も伝えた。その後、農家らに希望する数の苗が引き渡された。
同町東町中の農地で野菜などを栽培する女性(76)は2トレー(苗256本分)を受け取り、「長年、シカの食害に悩まされている。トウガラシはシカが食べないと聞いたので期待したい」と意欲を見せていた。
今後は2カ月に1回程度、禰津さんが同町を訪ね、生育状況を見ながらアドバイスを行う。同町産業振興課農林係は「シカの食害に悩む農家が多いので被害防止につながれば。町の特産にもつなげていきたい」とした。
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