近頃気になる言葉「子持ち様」。子どもを持つ親に対する皮肉とされ、このところ新聞やテレビのニュースで取り上げられていた。もともとはSNSで広まったようだ▼子育てを社会全体で支える。そんな共通認識が広がりつつある中で、なぜ。背景には子どもの体調不良などを理由に仕事を休んだり、早退したりすることを迷惑だと受け止めたり、優遇されていると感じたりしていることがあるという▼SNSで誰でも情報を発信したり、意見を表明したりできる時代。「子育て支援」という錦の御旗の下でこれまで胸にしまい込んでいた思いが表出したのではないか。その是非はともかく、多くの人が同じような思いを抱えていたのだろう▼いわば個人的な理由で休んだ人の仕事をなぜ自分が負担しなければならないのか。自然な感情かもしれない。だが、不満の矛先はその人ではなく、会社に向けられるべきだろう。育児休業でも抜けた人の穴をどう埋めるのか。セットで考えるのが本来の形ではないか。そうでなければ休む方も気兼ねなく休めないし、職場の不満も高まりかねない▼「こどもの日」に合わせて総務省が4日発表した15歳未満の子どもの推計人口(4月1日現在)は過去最少を更新した。少子化に歯止めをかけるためには子どもを持つ人も持たない人も気持ちよく働け、休める。そんな社会の実現が改めて求められているのではないか。
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