AIオンデマンド交通「チョイソコかりんちゃん」の事前会員登録を済ませる説明会参加者=諏訪市役所

AIオンデマンド交通 諏訪市が利用説明会

2024/05/09 06:00
行政・政治

諏訪市は8日、10月から試験運行する人工知能を活用した予約型・乗り合いのAIオンデマンド交通「チョイソコかりんちゃん」の利用説明会を始めた。運営事業者の長野トヨタと合同で、初回は市役所を会場に2回実施。利用に必要な会員登録も同日から始め、さっそく事前登録する人が見られた。説明会は市内4地区公民館でも行うほか、希望に応じて高齢者サロンなどにも出向き、市民に向けた周知を加速させていく。

 

現行のかりんちゃんバス停留所に専用停留所を加え、約380カ所の乗降場所を設ける計画。会員登録(無料)をし、電話やウェブ、スマートフォンで予約。予約に応じて人工知能が最適なルートを割り出して運行する。

 

市と同社は「乗りたいバス停から行きたいバス停まで効率よく運行する乗り合い型のバス」と説明し、「乗り合いのため目的地まで真っすぐというわけにはいかず、乗車時間を要することもある」とタクシーとの違いを強調。スマホでいまバスがどこにいるかを確認できたり、電子マネーで支払いができたりすることを伝え、プリペイドカードも販売する予定とした。

 

かりんちゃんバスに関しては10月からの1年半は現行通り運行し、2026年4月から「大幅に再編する予定」と報告。「通勤通学の朝夕、土日の運行は続けてほしい」という要望に対し、市は「朝夕や土日の運行は残すべきと考えている」とした。

 

この日開始したのは書類による事前登録で、ウェブやスマホでの登録は9月上旬から始める。説明会に出席した女性の1人は「思ったより簡単に利用できそう」と感想を話し、「いまは運転免許がありますが、そのうち使うことになるので」と事前登録を済ませていた。

 

10人乗りの3台で平日の午前8時~午後4時に試験運行し、来年10月から本格運行に切り替える。料金は1回の乗降で大人500円(高齢者や障がい者は250円)、小学生250円。登録申込書は市役所に置くほか、今後の説明会でも配布する。

 

4地区公民館での説明会日時は次の通り。

 

▽15日=豊田公民館(午前10時~正午)、湖南公民館(午後2~4時)▽22日=中洲公民館(午後2~4時)▽23日=四賀公民館(午後2~4時)

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