茅野市北山柏原にある「つどいの里 八ケ岳山野草園」(平澤俊一代表)で、ヤマシャクヤクが見頃を迎えている。園を代表する植物の一つで、茶席にも飾られる純白の清そな花。葉の緑とのコントラストも美しく、訪れる人の目を楽しませている。
ヤマシャクヤクはボタン科の多年草で茎の先端に花を一つつける。17年前の開園当初は自生と植栽を合わせ約1万本だったが、種が落ちて増え2倍ほどに。半日陰を好み、山の斜面の散策路を登った上部に群生をつくる。2~3日で散る短命花だが、とがったピンポン玉のような愛らしいつぼみがまだある。園内にはサクラソウ、シラネアオイ、リュウキンカ、ヤマブキソウ、イカリソウも咲いている。
原村から訪れたカフェオーナー田中総(ふさ)子さんは愛犬と一緒に園内を一周し「きれいな光景」と笑顔。開催中の植木市で、鹿の食害に強いドウダンやヤマツツジ、ピンクのユキヤナギを買い求めていた。
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