伊那市は30日、JR伊那市駅前に建設した屋上デッキ付き公衆トイレ「伊那市駅前トイレ」の竣工式を現地で行い、供用を開始した。JR東海によると、屋上にデッキがあるトイレは飯田線では初めてで、南アルプスと中央アルプスを望む新たなビュースポットがお目見えした。市と市議会、JR、地元区の関係者がテープカットをして、新施設の完成を祝った。
築40年近く経過した既存の公衆トイレを解体・撤去し、木造平屋建て(46.38平方メートル)の新施設を建設した。男性用トイレと女性用トイレ、多目的トイレがあり、女性用にはパウダールームとベビーシートを新設。男性用の小便器のうち1基は大柄な男性がひざを伸ばして利用できる高さにして、外国人観光客を迎える準備を整えた。全ての大便器に洗浄便座を採用した。
伊那市産のヒノキ材を天井や柱に使用した室内は、明るく清潔感にあふれている。山岳写真家の津野祐次さんが写した仙丈ケ岳や、山岳風景写真家の大島隆義さんによる高山植物の写真で壁面を飾り、利用者を大自然にいざなう。屋外の階段を上がれば屋上デッキ(広さは37.79平方メートル)が利用できる。
事業費は約6800万円で、市ふるさと応援基金から財源を捻出した。設計監理をクボタ建築設計事務所(伊那市)、建築主体工事を西武建工(同)が担当した。
白鳥孝市長は「学生や市民の皆さんに愛されるトイレであってほしい。観光が始まる場所でもある。末永くご利用いただければ」とあいさつ。JR東海飯田支店の大坂勝典支店長(飯田駅長)は「飯田線の見どころとしてアピールし誘客に努めたい」と意気込みを語った。
JR東海によると、伊那市駅の1日平均乗降者数は1832人。高校生や大学生、高遠城址公園の花見客の利用が多く、南アルプスを目指す登山者や外国人の利用も増えているという。
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