茅野市北山の標高1230メートルにある蓼科山聖光寺(松久保秀胤住職)で、境内の桜が満開を迎えた。「本州で最後に咲く桜」といわれ、毎年、地元や県内外から大勢の人が見物に訪れる。最高気温が20度を越えた25日には、一気に開花が進み、訪れた人々は青空と薄ピンク色のコントラストを楽しんでいた。
桜はソメイヨシノを中心に大小約350本。同寺によると、今年は暖かかったり、寒の戻りがあったりしてなかなか咲きそろわず、昨年より10日以上遅れての満開。「短い期間かもしれないが、楽しんでもらえたら」としている。
運動教室の仲間と訪れた市内の女性は「富士見町から始まり諏訪の平の桜を見てきて今日が見納め。見事ですね」。栃木県の夫婦は「初めて来たが、いいタイミングで見られて良かった」と笑顔を見せていた。残雪の八ケ岳と桜のツーショットを狙うアマチュアカメラマンも。観光バスや福祉車両も立ち寄り、にぎわっていた。
蓼科観光協会が、午後9時までライトアップをしている。
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