諏訪地域の歴史文化を研究する一般社団法人「大昔調査会」は、長年閉鎖し老朽化が懸念される岡谷市本町の岡屋考古館を守り、後世に受け継ぐため、21日から見学会とトークイベントを始める。縄文から古墳時代の住居跡がある市内の岡屋遺跡の出土品を収蔵展示する同館。維持管理の課題を抱え、周知と活用を図りながら文化財保存への機運を高めていく。
イベントは解説付きの同館見学会に加え、古代史や考古学について語り合う「岡屋 大昔DAY(デイ)」。月1回のペースで行う新たな試み。トークのテーマを毎回変更することで、同館への興味関心を広げる狙いだ。
岡屋遺跡は1955年に林道工事の際に発見された。発掘調査で住居跡10軒が確認され、多くの遺物が出土。館内には鉄鏃や石皿、弥生時代後期の岡屋式土器などを展示している。
調査会によると、地元有志が保存会を結成し、62年には岡谷十五社の敷地内に同館を建てて管理してきた。保存会の消滅によって「存在自体が忘れ去られ、長らく閉館していた」。築60年を超えた建物は老朽化が進み、天井の剥離と雨漏りに加え、電灯がつかないため薄暗さが目立つという。
トークはともに岡谷市在住で、調査会副理事長で諏訪考古学研究会員の三上徹也さん、諏訪信仰研究会スワニミズムメンバーの坂間雄司さんの2人が話題を提供する。初回は三上さんが土偶の見方をテーマに行う。
「先人の熱い文化財保護精神にあふれる建物。残すために何とかしなければ」と三上さん。「肩肘を張らず、新たな視点で語り合う場にし、愛郷心や誇りを感じてもらえたらいい」と思いを語った。
催しは11月まで毎月第3日曜日に設け、同館の見学会は午前9時30分、トークは同11時から近くの照光寺で行う。定員は各回とも先着20人。問い合わせは三上さん(電話090・2204・2818)へ。
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