飯島町が、都市計画マスタープラン改訂と町立地適正化計画策定に合わせて行った住民アンケート調査で、JR飯田線を一度も利用したことがない人が35%に上ったことが分かった。町運行の「いいちゃんバス」については、1回も乗車したことがない人が93.7%に達し、公共交通機関の利用の低さが際立つ。一方で公共交通の利便性向上を求める意見は多く、町は交通ネットワークの見直しも含め移動が少なく住み良い「コンパクトシティ」の推進に向け両計画の検討を深める。
アンケートは中学生を除く満15歳以上の町民1500人を対象に昨年10月~11月にかけて郵送で実施。公共交通機関の利用状況や町の将来像について聞き、527人(35.1%)から回答を得た。
JR飯田線の利用については55.1%が年に数回と回答。日常の移動手段については「自動車・オートバイ」が9割程度を占めた。
一方で少子高齢化社会による影響で、「電車や循環バス等の運行本数、路線数が少なくなる」と認識している人が46.5%。特に通学などで利用している世代の10代は9割と高かった。
また、人口減少に対する行政の方向性については、7割が「徒歩あるいは公共交通で移動できる範囲に店舗、病院、公共施設などを集め、行政サービスの効率化を図る」ことを求めた。
コンパクトシティ形成に向けた重点施策については「スーパーや駅、役場などの近くに住宅や公共施設を集積」が42.9%で、次いで「いいちゃんバスの利便性向上」が35.4%だった。
「将来の人口規模を考えると、無秩序に広げるのではなく、人口密度を維持するコンパクトシティの推進は不可欠」と町建設水道課。「公共交通も、より利便性を高めるなどすれば車社会からの転換が図れるはず」と説明する。
町はエリアの魅力向上も図り、便利に暮らせるコンパクトなまちづくりを重要課題として位置付けており、2026年度から20年間のマスタープラン、立地適正化計画の策定を23年度から25年度にかけて進めている。
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