「2024シルクフェアinおかや」をPRする関係者

シルクフェア29日 蚕糸博物館メイン会場に

2024/04/03 06:00
社会

 かつて製糸業で日本の近代化を支えた”シルク岡谷”の歴史に触れるイベント「2024シルクフェアinおかや」(実行委員会主催)が29日に開かれる。岡谷市内の岡谷蚕糸博物館をメイン会場に11施設でマルシェ、ワークショップ、スタンプラリー、歴史探訪などの多彩なイベントを企画。映画「ゴジラ―1・0(マイナスワン)」のロケ地として話題となった旧岡谷市役所庁舎を巡るガイドツアーも設け、県内外からの誘客を図る。

 

 旧庁舎のガイドツアーは約40分。映画でゴジラを滅ぼすための作戦会議に登場する講堂などを見学し、製糸業の歴史についても説明を受ける。午前10時から計4回行い、定員は各回とも20人。実行委によると、映画が米アカデミー賞で視覚効果賞を受けた影響で人気が高まり、早めの予約を呼び掛けている。

 

 国登録有形文化財の旧庁舎は、1936(昭和11)年に製糸家の尾澤福太郎が私財をじて建築し、市に寄贈された。旧庁舎前の蚕糸公園では、ゴジラのテーマ曲を奏でる音楽イベントもある。

 

 岡谷蚕糸博物館で午前9時からオープニングセレモニーを開き、桑の苗木を先着100人に配布する。このほか各施設で絹糸を使ったランプシェード作りや糸繰り体験、シルクや桑の葉にちなんだ商品の販売などを行う。

 

 実行委事務局の市ブランド推進室は「シルク岡谷の歴史と文化を多くの人に知ってほしい。ロケ地で注目が集まる中、まちのにぎわい創出にもつながれば」としている。

 

 体験やガイドツアーは事前予約が必要になる。申し込みは22日までで、定員に達し次第締め切る。申し込み、問い合わせは実行委事務局(電話0266・23・3489)へ。

ガイドツアーで案内する旧岡谷市役所庁舎
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。