富士見町上蔦木の三光寺（川窪俊英住職）で、河津桜が見頃を迎えた。連日続く気温の上昇でつぼみが一気に開花。咲き具合によって一部は葉桜に変わりつつあるが、本堂南東側の庭に濃いピンク色の花が広がっている。

　前住職の純光さん夫妻が20年ほど前、静岡県の河津桜を観賞した際に美しい花色に魅了されて苗木を植えた。現在は約60本植わっている。同寺によると、３月20日に開花を確認。つぼみが多い状態が続いたが、ここ数日で一気に花が開いたという。

　昨年より５日ほど遅い満開だが、川窪住職は「今年もきれいに咲いてよかった。桜も慌てて開花したのかもね」と笑顔。今後の天気次第だとしつつも「今月中旬までは見頃が続くと思う。ぜひ見に来てほしい」と話している。

　山梨県との県境に近い蔦木地区は諏訪地域の中でも温暖な気候で知られ、道の駅「信州蔦木宿」の桜もつぼみが目立ち始めている。