ポスターを手に「市民オペラ『夕鶴』~團伊玖磨生誕100年」をPRする同館担当者

市民オペラ「夕鶴」楽しんで 県文で6月30日

2024/04/03 06:00
文化

 伊那市の県伊那文化会館は6月30日午後2時から、「市民オペラ『夕鶴』~團伊玖磨生誕100年」(長野日報社など後援)を開く。プロのソリストらと同市を拠点に活動する「伊那フィルハーモニー交響楽団」、市内の小中高校生でつくる「いな少年少女合唱団」が共演し、日本の民話「鶴の恩返し」を基にしたオペラ作品をつくり上げる。

 

 「鶴の恩返し」をベースに劇作家木下順二(1914~2006年)が手掛けた戯曲「夕鶴」を、作曲家團伊玖磨(1924~2001年)がオペラ化した作品。地元の団体が出演する日本の作品を鑑賞してもらうことで、子どもたちにもオペラに親しんでほしい-と企画した。

 

 指揮は全国各地のオーケストラと共演する横山奏さん。大阪府の枚方シティオペラ芸術監督で、日本オペラ振興会育成部講師の奥村啓吾さんが演出を務める。ソリストは中江早希さん(ソプラノ)、芹澤佳通さん(テノール)、山本悠尋さん(バリトン)、氷見健一郎さん(バス)が出演し、同交響楽団や合唱団と共に、物語の世界へと誘う。

 

 同館の担当者は「地元の子どもたちや交響楽団とプロのソリストとのコラボを楽しんでほしい」と呼び掛けている。

 

 開場は午後1時。定員は1000人。チケットは全席指定で、入場料は一般が3000円、25歳以下が1500円。未就学児は入場不可。チケットは県文化振興事業団チケットサービス(https://p-ticket.jp/naganobunka)のほか、同館、ホクト文化ホール(長野市)、キッセイ文化ホール(松本市)で販売している。

 

 問い合わせは同館(電話0265・73・8822)へ。

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