市が諏訪南中学校敷地内に新設した防災倉庫

諏訪南中敷地内に防災倉庫 諏訪市内9棟目

2024/03/30 06:00
社会

諏訪市は、諏訪南中学校の敷地内に市内9棟目となる防災倉庫を新設した。市によると、同市は河川が多く山沿いに位置することから、水害などによる被害区域の想定が困難。市の広域避難所である同校に隣接して倉庫を設置することで、避難所開設時に物品を速やかに用意できるほか、自然災害により道路や橋が通行できなくなった場合へのリスク対応が可能となる。

 

地域防災力の強化を図る市の今年度新規事業で、事業費は821万6千円。倉庫は同校校庭にあるプール南東側に位置し、昨年12月に竣工した。軽量鉄骨ユニット構造で床面積は13・8平方メートル。

 

倉庫内にはアルファー米など650食分や飲料、簡易トイレ、照明機器、毛布類、衛生用品、ブルーシートなどを配備。能登半島地震の被災地に派遣された市職員が、現地の避難所の様子を実際に見て、必要な物品を検討したという。

 

今後はほかの防災倉庫と同様に、定期的な備蓄品の点検や更新を実施。9月に行う市の地震総合防災訓練では、倉庫から避難所となる体育館への備蓄品の運搬訓練を予定している。

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