南箕輪村で生産される特別栽培米「風の村米だより」が6月から、村内の飲食店9店舗で提供される。地産地消と認知度向上を促進する村の新たな試み。参加店はそば店や焼き肉店、居酒屋、ラーメンやどんぶりを扱うレストランなどで、特別な方法で精米された「金芽米」にちなみ、毎月第2、第4金曜日に桃太郎旗を掲げ、地元特産米の魅力と味をPRする。
「風の村米だより」は村内産のコシヒカリで、「中央アルプスと南アルプスから爽やかな風が吹く村から、おいしい米の便りを食卓に届けたい」の思いを込め、上伊那農業高校(同村)の生徒が命名した。有機肥料(鶏ふん)と米の精(米ぬか)を使用しているのが特徴で、村を挙げて普及・拡大に取り組む。
20年産から米の精を使った栽培が始まり、学校給食の米飯を賄う。22年度には上伊那地域の一部スーパーマーケットが店舗販売をスタート。23年度は保育園の未満児給食などに導入し、大阪府泉大津市の学校給食にも採用された。村内妊婦へのプレゼントやプロジェクト賛同者に対する出産予定日までの宅配サービスも行っている。作付面積は年々増加し、2023年は65・6ヘクタールに達した。
村内飲食店での活用は、地産地消の促進と認知度の向上が目的。各店舗が現在使用する米の価格の差額相当分1キロ当たり200円を村が補助し、第2、第4金曜日の原則月2回、ブランド米を提供してもらう。1店舗当たり月20キロ程度の使用を想定する。
参加店舗のうち、「そば処 新兵ヱ」は、そばと煮魚でご飯を楽しむ特別メニューを考案した。そばとカツ丼、天丼が名物の「どんべえ定食」に加え、6月7日から毎週金曜日に10食程度限定で提供するという。店主の根津直明さん(56)は「金芽米はヘルシーで玄米に近い栄養価が取れるのが魅力。健康志向の方や女性、高齢者の皆さんにも食べていただける」と太鼓判を押す。「村の農業の活性化に携わり、村を発信する起爆剤になれたら」と話している。
参加店舗は次の通り。
そば処新兵ヱ、藤十郎、串吉、たけろくあおがり亭、縁結、かりん亭、ロンカンフリエ、カラオケサロン宴、南箕輪村開発公社
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