ボードゲームに没頭するリゾート施設「GAW(ガウ)」が、5月1日に原村原山にオープンする。都内の音楽制作会社が手掛ける新事業。アナログゲームマスターのあだちちひろさんが依頼者の思いに沿った最適なゲームを提案し、じっくりと楽しめる雰囲気づくりまで担う。1日1組限定の完全予約制で、室内では携帯電話は使用不可。遊興にとどまらず、職場のチームワークの向上や人材育成にも効果が見込めるという。
■新たな発想や気づきの機会■
あだちさんは、音楽制作会社を経営する、夫で音楽プロデューサーの樋口太陽さんとともに原村と都内の二地域居住を続け、現在は原村に拠点を置く。「都心から約2時間で、まるで海外に来たような空気感を味わえる」と魅力を話す。
ボードゲームを通じて参加者に新たな発想や気づきの機会を提供するプログラムは、7年ほど前に都内で立ち上げた。依頼が増えて軌道に乗り始めた頃、コロナ禍の逆風に見舞われた。閉じた空間で参加者同士が対面で同じ時間を共有し、コミュニケーションを交わすサービスが敬遠され、すべての仕事がなくなった。需要回復が見込めない中、思い浮かんだのが原村だった。「1日1組限定のボードゲームリゾート」という発想が生まれた。
あだちさんによると、ボードゲームには「すべての人にターンが回る」「全員がフラットな立場で会話ができる」など九つのベネフィット(恩恵)があるという。
■思いに沿ったゲームを提案■
GAWでは事前の予約者との話し合いを基に、希望をかなえるために最適なゲームをドイツ製を中心とした約1000種類の中から選び、最適な組み合わせで提案する。利用時間は午前11時から午後4時まで。予約は1組6~26人で受け付ける。
施設入り口には透明のケースがあり、携帯電話を預けて入室。遊興空間には6人掛けのテーブルが5セットあり、壁面には海外のボードゲームが斜めに置かれている。室内全体がシックな雰囲気で統一されている中、奥の壁面には約520セットのボードゲームが飾られ、まるでアートのよう。ゲームに没頭した後、1日を振り返る時間を設けており、屋外のたき火スペースで火を囲みながら、地元の醸造所と協力して造ったクラフトビールを味わい、語らう演出も用意する。
近隣の観光、温泉施設との連携でゲーム後も八ケ岳山麓で夜を楽しんでもらうような仕掛けも構想中という。あだちさんは「原村という特別な空間で、ボードゲームをたしなむ上質な時間を提供していく」と話している。予約は5月1日に開設するホームページ内の予約フォームから。
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